競馬で荒れるレースの正体!高配当を呼ぶ距離・条件の共通点と買い方

競馬 荒れるレース

こんにちは、競馬予想サイト検証アーカイブを運営しているきっかです!

「人気馬を信じて買ったのに、結果は大荒れでガッカリ……」そんな経験、競馬ファンなら誰にでもあるはずです。

でも、もしその波乱を前もって察知して、自分だけが穴馬を握っていたら?競馬には、コースや馬場などの条件や、人気の偏りによって「荒れやすいレース」があります。なんとなく穴を狙うのではなく、荒れる理由のあるレースを狙うことが大切です。

荒れるレースとは、人気のない馬が上位に入り、配当が大きく跳ね上がるレースのことです。ダート戦、芝の短距離〜マイル戦、雨で馬場が悪い日、夏のハンデ戦、人気が割れているレースなどは、荒れやすい条件として知られています。

この記事では、2023年〜2024年のデータ傾向もふまえて、荒れるレースの特徴、荒れやすい重賞のランキング、予想のポイントと買い方を、実際のレース結果と一緒に解説します。

この記事を書いた人

きっか

きっか

競馬予想サイト検証アーカイブ 検証担当(個人運営)

浅草で居酒屋を営む父のもと、競馬好きの常連さんたちに囲まれて育ちました。25歳のころ、予想サイトの「的中率90%」をうのみにして貯金の大半を失ったことをきっかけに、予想サイトを自分で買って記録するようになりました。

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これまでに検証した予想サイトは300以上(閉鎖したサイトを含む)。買い目はレース前に記録し、外れたレースも含めてすべて公開しています。父の口ぐせ「うまい話には裏がある」を胸に、感覚ではなく記録で確かめることを大切にしています。

この記事でわかること

  • 「荒れるレース」とはどんなレースか
  • 荒れやすいレースに共通する6つの条件
  • グレード別・荒れるレースランキング
  • 荒れるレースの予想のポイントと、向いている券種

競馬の「荒れるレース」とは

荒れるレースとは、人気薄の馬(穴馬)が好走して、高い配当になるレースのことです。ふだんなら上位に来ないような評価の低い馬が馬券に絡むと、払戻が大きく跳ね上がります。

G1で起きた大波乱の例

レース 決着 3連単
2015年 ヴィクトリアマイル 1着 ストレイトガール(5番人気)
2着 ケイアイエレガント(12番人気)
3着 ミナレット(18番人気)
20,705,810円
2024年 フェブラリーステークス 1着 ペプチドナイル(11番人気)
2着 ガイアフォース(5番人気)
3着 セキフウ(13番人気)
1,530,500円
2024年 天皇賞(秋) 1着 ドウデュース(2番人気)
2着 タスティエーラ(9番人気)
3着 ホウオウビスケッツ(8番人気)
397,100円

2015年のヴィクトリアマイルは、18番人気の馬が3着に入り、3連単が2,000万円を超えました。2024年の天皇賞(秋)のように、勝ったのが上位人気でも、2・3着に人気薄が入るだけで配当は大きく上がります。

荒れるレースは予想が難しいぶん、当たったときのリターンが大きいのが魅力です。そのため、競馬でプラス収支を目指すうえでは、荒れるレースを見極めて勝負することが大切だとも言われます。ただし、どのレースでも穴を狙えばいいわけではありません。次の章で、荒れやすいレースの条件を見ていきましょう。

荒れやすいレースに共通する6つの条件

  • ダート戦・障害戦
  • 芝の短距離〜マイル戦
  • 雨で馬場が悪い日の芝レース
  • 夏競馬・ハンデ戦
  • 荒れたレースでは14番人気の馬が勝つことが目立つ
  • 単勝オッズ20倍以上の馬が10頭以上いるレース

ここでは、2023年1月〜2024年10月に「単勝で万馬券となった57レース」を分析した結果をもとに、距離や馬場状態、季節やオッズの分布など、波乱を生みやすいレースの特徴をひとつずつ解説します。

どれも「必ず荒れる」という条件ではありません。いくつか重なっているレースほど、波乱を頭に入れて予想したほうがいい、という目安として使ってください。

①ダート戦・障害戦

ダート戦は、砂の状態や前に行く馬のペースで結果が大きく変わり、実力のある馬でも力を出しきれないことがあります。地方競馬もほとんどがダート戦です。実際、対象期間(2023年1月〜2024年10月)に単勝万馬券となった波乱レースを分析しても、ダートのレースが多く含まれていました。

障害戦は頭数が少なめですが、飛越の上手い・下手やペースの上げ下げなど平地とは違う要素が多く、人気どおりに決まらないことがよくあります。どちらも、実績や人気を過信しすぎないことが大切です。

②芝の短距離〜マイル戦

芝1,200m〜1,600mくらいのレースは、スタートの出遅れや位置取りの差がそのまま結果に出やすい距離です。長い距離のように道中で立て直す時間がないので、有力馬が展開ひとつで負けることがあります。

実際に、このあと紹介する「荒れるレースランキング」にも、1,200m・1,400m・1,600mのレースが多く入っています。

③雨で馬場が悪い日の芝レース

雨で馬場が重くなると、ふだんのスピードやキレが出せない馬が出てきて、人気どおりに決まりにくくなります。特に芝のレースは、良馬場と道悪で得意・不得意がはっきり分かれる馬がいます。

芝のレースを分析すると、雨の道悪になると1番人気の勝率は良馬場の34.2%から24.2%に大きく下がり、どの券種でも平均配当が高くなっていました。一方ダートでは、馬場状態による配当の差はほとんどなく、重馬場でも1番人気の勝率はむしろわずかに上がっています。つまり「雨が降ると荒れる」のは、芝のレースに限った傾向と言えます。

馬場が稍重〜不良になったら、過去に道悪で好走したことのある馬をチェックしてみましょう。道悪が得意なのに、前走の負けで人気を落としている馬がいれば、穴馬の候補になります。

④夏競馬・ハンデ戦

夏は、実績のある馬が秋に向けて休むことが多く、力の差が小さいメンバーでのレースが増えます。さらに夏の重賞にはハンデ戦が多く、実績のある馬ほど重い斤量を背負うため、軽いハンデの伏兵が台頭しやすくなります。

たとえば、夏の小倉で行われるサマースプリントシリーズのG3「北九州記念」は、毎年のように荒れるレースとして有名です。2012年の北九州記念では1〜3番人気がそろって馬券圏外に沈み、52kgの軽ハンデ馬など中穴〜大穴の馬が上位を独占して、3連単は約99万円の高配当になりました。

夏の開催は実績馬が少ないハンデ戦が中心で、荒れる要素がそろっています。穴党の人にとっては、ある意味メインシーズンと言えるかもしれません。

⑤荒れたレースでは14番人気の馬が勝つことが目立つ

おもしろいデータとして、2024年1月〜10月に「単勝で万馬券となった33レース」のうち、14番人気の馬が1着になったケースが9回ありました。

もちろん「14番人気だから来る」という単純な話ではなく、偶然の範囲かもしれません。ただ、大穴をどれか1頭拾うか迷ったときに、思い切って14番人気の馬を相手に加えてみるのも一つの手です。

⑥単勝オッズ20倍以上の馬が10頭以上いるレース

レース前のオッズの並びにも、荒れるサインがあります。それが「単勝オッズ20倍以上の馬が10頭以上いるレース」です。

人気馬がそれほど信頼されておらず、ほとんどの馬が「穴候補」になりうる混戦なので、波乱になりやすい傾向があります。似た考え方として、単勝30倍以下の馬が10頭以上いるような「人気が割れたレース」は荒れやすく、逆に単勝30倍以下の馬がごく少ないレースは堅く決まりやすい、とも言われます。

人気馬の単勝オッズが3倍以上離れていたり、馬連オッズが全体的に高めだったりするレースは要注意です。こうしたレースでは、思い切って穴狙いにすることで高配当をつかめる可能性があります。

きっかきっか

6つの条件のうち、いくつ当てはまるかを数えてみるのがおすすめです。重なるほど「今日は穴も押さえておこう」と考えやすくなりますよ。

荒れるレースランキング

荒れるレースランキング

では、具体的にどのレースが荒れやすいのでしょうか。ここでは重賞のグレード別に、3連単の平均払戻が高い「荒れるレースTOP5」を紹介します。

荒れるG1レースTOP5

順位 レース名 距離 平均3連単払戻
1位 ヴィクトリアマイル 芝1,600m 2,241,214円
2位 高松宮記念 芝1,200m 842,142円
3位 エリザベス女王杯 芝2,200m 417,758円
4位 NHKマイルカップ 芝1,600m 355,723円
5位 日本ダービー 芝2,400m 330,059円

1位は、2015年に3連単2,000万円超の大波乱があったヴィクトリアマイルです。ただ、実際に「毎年のように荒れる」と言われるのは高松宮記念のほうです。

高松宮記念は春最初のG1で、スプリント戦ならではの展開の有利・不利や時計勝負に加えて、各馬の仕上がりがまちまちになりやすいレースです。開催時期(3月末〜4月)の中京競馬場は雨で馬場が悪くなることも多く、2023年には12番人気のファストフォースが優勝しています。

荒れるG2レースTOP5

順位 レース名 距離 平均3連単払戻
1位 ローズステークス 芝1,800m 279,648円
2位 京王杯2歳ステークス 芝1,400m 267,028円
3位 フローラステークス 芝2,000m 264,715円
4位 フィリーズレビュー 芝1,400m 241,141円
5位 目黒記念 芝2,500m 239,019円

G2はG1の前哨戦や、実績馬のひと叩きになることが多く、全体としてはG1やG3より荒れにくいグレードです。それでも、上のように高配当がよく出るG2もあります。

1位のローズステークスと3位のフローラステークスは、どちらも3歳牝馬のトライアルです。春のクラシックで結果が出なかった馬も多く出走するため、力の比較が難しくなります。特にローズSは、夏を越して成長した馬と休み明けの有力馬のどちらを取るかが悩ましく、人気が割れやすいレースです。

2位の京王杯2歳ステークスと4位のフィリーズレビューは、2歳・3歳の短距離重賞です。若い馬ならではの不安定さに加え、スピード勝負になりやすいので、展開や枠順しだいで人気馬が崩れることがよくあります。

荒れるG3レースTOP5

順位 レース名 距離 平均3連単払戻
1位 北九州記念 芝1,200m 600,856円
2位 函館記念 芝2,000m 571,559円
3位 武蔵野ステークス ダート1,600m 478,154円
4位 京都牝馬ステークス 芝1,400m 473,307円
5位 エプソムカップ 芝1,800m 459,382円

G3はグレード別で見ると最も荒れるグレードで、3連単の平均配当もG1・G2より高くなっています。

1位の北九州記念と2位の函館記念は、どちらも夏のハンデ戦で、もともと荒れる要素を多く含んでいます。北九州記念は2014年以降1番人気の勝利がなく、6〜9番人気の馬が多く勝っているため、平均払戻がとても高くなっています。函館記念も「夏の名物重賞」と呼ばれるほど荒れやすく、1番人気はこの10年で2勝しかしていません。

G3は、ハンデ戦や牝馬限定戦、夏や冬の開催など、荒れる条件が重なりやすいグレードです。積極的に穴を狙う価値があるカテゴリと言えます。

荒れるレースの予想のポイント

実力以上に人気を集めている馬に注意する

荒れるレースを当てるには、まず「飛ぶ1番人気」を見極めることが大切です。つまり、実力以上に人気を集めている馬を見抜き、惑わされないようにすることです。

特にいまの競馬界では、ルメール騎手や川田騎手が乗っているだけで人気が先行します。とはいえ、走るのは馬です。騎手がいくら上手くても、馬の実力以上の走りは基本的にできないことを忘れないようにしましょう。

2024年クイーンステークスの出馬表
2024年クイーンステークスの結果

2024年7月のクイーンステークスを例に見てみましょう。

このレースは、ルメール騎手が騎乗したウンブライルが1番人気でしたが、長期休養明けのあとに阪神牝馬Sで2着しただけという微妙な状態でした。結果は10着で、ルメール騎手が乗ることによる過剰人気だったと言えます。勝ったのはコガネノソラ、2着はボンドガールでした。

逆に3着のアルジーヌは7番人気でしたが、博多Sの走破時計(夏の小倉開催・1,800mのレコード)があり、北海道開催でも好成績を残していて、まさに「買える穴馬」と評価できる馬でした。

実力のわりに人気がない馬を探す

反対に、「成績は悪くないのに、なぜこんなに人気がないの?」という馬を見つけられると、高配当につながります。

2024年天皇賞(秋)の出馬表
2024年天皇賞(秋)の結果

2024年の天皇賞(秋)は、1番人気リバティアイランド、2番人気ドウデュース、3番人気レーベンスティールに人気が集まりました。結果は、ドウデュースが勝った一方、リバティアイランドは13着、レーベンスティールは8着でした。

注目したいのは、2着に入ったタスティエーラです。前年(2023年)の日本ダービーを勝った馬なのに、9番人気という低い評価でした。3着にも8番人気のホウオウビスケッツが入り、3連単は397,100円になりました。

また、6番人気のジャスティンパレスは、ルメール騎手が選ばなかったことが人気を落とした原因でした。結果は惜しくも4着でしたが、直線で前が詰まらなければ3着も十分ありえた内容でした。

きっかきっか

「実績があるのに人気がない馬」は、近走の負け方が人気を下げていることが多いです。負けた理由がはっきりしていれば、見直すチャンスかもしれません。

荒れるレースに向いている買い方

複勝

複勝は、選んだ馬が3着以内に入れば的中する馬券です。勝ちきるまでは難しそうでも、3着ならありそうな穴馬を狙うのに向いています。人気薄の複勝は、人気馬の複勝より配当が高くなります。1頭だけ選べばいいので、穴馬狙いの入門にもぴったりです。

ワイド

ワイドは、選んだ2頭がどちらも3着以内に入れば的中する馬券です。「有力馬A」と「穴馬B」の組み合わせなら、Bが3着以内に入ってAも3着以内なら的中です。人気薄どうしが2頭とも来れば、ワイドでも大きな配当になることがあります。極端な例では、2けた人気どうしが馬券に絡むと、ワイドでも万馬券級の配当になることがあります。

ワイドは3着以内でいいので、穴馬を何頭か選んでおけば、1頭が来なくても当たりが残る可能性があります。実際、穴党の中には、荒れそうなレースで大穴どうしのワイドをボックスで買う人もいます。的中率と配当のバランスがよいワイドは、荒れるレース入門の馬券としておすすめです。

点数の数え方やおすすめの組み合わせは、「ワイドフォーメーションの組み合わせ方」で解説しています。

3連複フォーメーション

3連複は、選んだ3頭が着順に関係なく3着以内に入れば的中する馬券です。当たれば配当は大きいですが、点数が増えやすいので、フォーメーションで絞ります。

組み方 点数 向いているレース
人気馬1頭を軸に、相手に穴馬を含む6頭 15点 軸の人気馬は3着以内に来そうだが、2・3着は荒れそうなとき
人気馬1頭+穴馬1頭を軸に、相手を8頭 8点 狙いたい穴馬がはっきりしているとき

2頭軸は点数を減らせますが、どちらかの軸が4着以下になると外れます。どちらの形も、軸を決められるかどうかが勝負です。

予想サイトの買い目でも「荒れたレース」が収支を決める

わたしが検証している競馬予想サイトでも、人気薄が絡んだレースの1回の払戻が、全体の成績を大きく左右しています。

たとえば勝馬総合センターの無料予想(ワイド5頭ボックス・1点1,000円×10点=1レース10,000円)では、2026年11月1日の京都6Rで518,300円の払戻がありました。1レースで投資の50倍以上です。

逆に言えば、予想サイトの「回収率○%」は、こうした高配当の1回で大きく上がることがあります。予想サイトを選ぶときは、回収率だけでなく、的中率や連敗の長さもあわせて見ておくと安心です。当サイトでは、外れたレースも含めて全レースの結果を公開しています。

まとめ

荒れるレースのまとめ
  • 荒れるレースとは、人気薄の馬が上位に入って配当が跳ね上がるレース
  • ダート戦・障害戦、芝の短距離〜マイル戦、雨の日の芝、夏のハンデ戦、単勝20倍以上の馬が多いレースは荒れやすい
  • 重賞ではG3が最も荒れやすく、北九州記念・函館記念などの夏のハンデ戦は特に高配当が出やすい
  • 人気の理由に中身がない馬を疑い、実力のわりに人気がない馬を探す
  • 買い方は、複勝・ワイド・3連複フォーメーションが穴狙いに向いている
  • 荒れるレースは外れることも多いので、買うレースと金額の上限を決めておく

大切なのは、直感で勝負するのではなく、レース前の情報から「荒れやすい条件がそろっているか」を整理して、そのうえで作戦のある買い方に落とし込むことです。最初から大きく張る必要はなく、少額でも、当たった理由と外れた理由を振り返るだけで精度は上がっていきます。

迷ったときは買うレースを絞る、購入金額に上限を決めるなど、続けられる範囲でルールを固定するのも効果的です。自分なりの型ができれば、荒れるレースは「怖い」から「狙える」に変わっていくはずです。

高配当のチャンスは、一見むずかしいレースの中にこそ眠っています。まずはこの記事の「荒れる条件」が重なるレースを探して、少額から高配当を狙ってみてくださいね。